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野球選手科のピッチャーのフォーム指導と谷選手へのスイング指導

今日は1時よりグラウンド練習に入る。ピッチャーのマウンドでの投球フォームの指導だ。
宮嶋と岡田。昨日の体の使い方がマウンドでの実践ではどうかという点に焦点を絞る。
なかなかいいバランスだ。ボールも走る。体重をしっかり乗せ、リリース感が非常にいい。

宮嶋への今日の指導ポイントは、体重をかける回転方向。そうすることで、腕の振りにも幅が生まれ、遠心力がかかり、外角、ストレート、内角というコースを容易に生み出せる。
その使い方と腕振りの肘、手首の順を指導。まだまだロスがある。
もっと速く腕を振るためのポイントを教えたのである。
本人もキャッチャーの道辻に「今のボールいいだろう」と手応えのあるボールを確認する。
「先生、明日企業チーム練習参加に行ってきます」と笑顔で私に報告してくれる。
「よし、今日学んだことをどんどん試してごらん」
「ハイ。頑張ってきます」と意気込む宮嶋であった。
次に井本。この選手は体力や強肩は申し分ない要素を持っている。

ただ、体重移動が少なく、上体を前にお辞儀をするように使い、強肩だけで投げているというのが今の状況。
しっかりとした自分のフォームを持っているが、個性があることでボールにも特徴が生まれる。しかし、あまりにも身体が使えていないことから、肘に負担がかかる。彼も肘の手術を経験している。その後フォーム改善をしないまま投げ込んでいるのである。当然まだリスクはあるわけだから、どう改善するのかが彼のピッチャー人生の鍵となるだろう。
まず、体重移動を使うことから指導。前足の一歩出しの幅がせまいため、お辞儀ピッチングになる。もっと下半身を使うためには、テイクバック時の足幅を広げなければ使えない。その足幅を広げるだけで、何と身体の回転が出て、使えるようになったのだ。
良かった。まず、ゆっくり感覚を変えていかなければならないことを説明し、今日はこのポイントを重点に置く。
もう一つに、目標を持って投げることの重要性を説明。彼は最初に目標を定めずセットポジションに入っているようだ。その点を確認させ、ピッチング、そのイメージで連続5ピッチングがストライクゾーンに入った。本人も「うーん、凄い」と
心地よい球筋に笑顔。
「井本、なんども投げるときには、目標を持ち続けることが大切なんだよ」
「ハイ、頑張ります」と元気に115球を投げ込んだ井本である。

深谷も独自のフォームが固まっているため、よりそのフォームを改善し、もっとパワーをアップさせることが目標となる。今、少しずつできることは、上体の回転をしっかり使うこと、正面に向ける骨盤。この重要性を説明し、トライする。ボールが走った。
「深谷、いい感じじゃないか」
「ハイ。いい感じです。ちょっとボールを押さえるイメージがでてきました」
今の深谷の持ち味を活かしつつ、新たな要素を習得させる。それが深谷に対する私の役割。もっとスムーズに腕が振れ、バッターに対し自身の中で投げられるように育成したいのである。「頑張ろう、深谷」「はい、頑張ります」

最後に岡田。爪が割れ、今は投げ込んでいない。久しぶりにフォームを見る。
なかなかバランスが取れている。今日は出来ている軸脚に対し、体重を乗せていく。体の回転の方向を指導する。まだまだ成長できる要素を持っている。入学当初よりずいぶん成長しているが、直球の伸びを高めるためには体の回転と体重移動がシンクロすれば、持つボールにパワーが結集できる。そのための身体の回転方向と、2軸の中での体重の移動方法を指導。単に、後ろ足から前足に体重を運んでいればパワーにロスが出て、腕が速く振れないことを説明。
もっと骨盤の回転を速く、上体のしなりを使えるように指導し、肘から先行してコースをつく練習をする。そうすることで、体重と上体の回転から生まれるパワーが使えるからと説明。何度も近距離で投げる岡田。少し体の回転と体重を前足の乗せていく感覚を理解したようだ。このイメージを大切に練習することを課題として与えた。

吉岡には近距離でのピッチングを許可する。昨日までシャドーも痛い様子だった彼が、今日は10mのピッチングをすることができるところまで回復している。
今日はこの距離で50球、そしてその後のコンディショニングトレーニングをチューブで行う。本人もこの時期に肩が上がらないほどまでに痛めたのだから、取り組み1つ1つの重要性は理解している。先生、ここはどうすればいいんですかと説明を求める言葉も真剣だ。
「大丈夫。先生がしっかりプログラムを立てるから安心しなさい」というと、
「解りました。頑張ります」と不安な顔から笑みがこぼれ、安心感が伺える表情に変化した。

3時半、尼テクで谷選手のスイング指導に入る。
いい出来だ。でも、気になる点を指導。そのポイントは谷も理解して、クラブのバランスが新フォーム(打法)に合わず、無理にフェイスをストレートに合わせている動きだと答えてくれた。
また、手首の使い方などの質問を受ける。その手首の使い方が今までの谷のスイングのコントロール性を培っていた要素だが、今は左側から受動的に方向性とインパクトを迎えるスイングが完成しているため、手首を柔らかく使えばその受動的なスイングが活かされない。よって肘のローテーションを柔らかく使い、手首は開いた角度分だけ調整。ほとんど使わないイメージでインパクトを作ることを指摘。その指摘に、新たな感覚を感じ、無心に練習に取り組む谷。
「うーん、難しいですね。先生のいうとおりにする重要性は僕にもわかりました。ですが、こうするとフェイスがレイトされ、今までの身体のタイミングより遅れすぎ、インパクトの感覚にズレが生じ、うまくいかないですね。難しいです」
そういいつつ、だんだんとインパクトが合いだし、球筋、回転が良くなってきた。
「これをまた課題にして、コースで練習します」
と今日は手首でコントロールではなく、肘下全体でインパクトの強弱、そしてフェイスで捉える練習であった。
約2時間、順調な谷へ新たな課題を与え、より進化、より安定、よりパワフルにするための挑戦はつづくのである。

投稿者 kanrisya|2009年04月01日 16:07 |トラックバック (0)| 日記投稿数 721|

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