野球選手科の調整
吉岡は公式戦に登板した日から肩前方部に違和感があるようだ。痛みを持ちながら、その後のオープン戦でも投げていたとのこと。
今日の状態は挙上が150度ぐらいに制限され、朝には強張り感があり、状態は良くない。そこで、動画をみる。肩甲骨がかなり下がり、右肩が落ちてしまっている。
これでは投球腕(ゼロポジション)が作れない。本人にそのことを自覚させる。痛い原因は肩甲骨の機能が弱っていること、その要因がアクセレレーションからリリース、フォローまでの体の回転と腕の振りがちぐはぐになった結果、体の左右バランスが崩れ、肩甲骨が下がってしまったことを解析。結果、肩に痛みも生み出したことを説明した。
それに対する解決策としては、まず肩甲骨の位置を元に戻す。そして体幹のバランストレーニング、そして、胸郭と腕を一体化させてアクセレレーションを迎える。そこから肘手指を先行させ、体の回転で加速させ、リリースを迎える。そのフォームを指導し、体得しなければ、今の故障は直らないことを理解させた。
座位での投球腕と、シャドーピッチングまで指導し、機能チェックをした後、最初の立ってのシャドーで「先生、僕、腕が振れません」と嘆いていた吉岡が、調整終了前の同じ練習では、腕が振れ、機能が向上したことに、吉岡の頬の緊張が少しほぐれるのがわかった。
宮嶋に対しては、肩に故障を抱えてから、本格的にフォーム改善に取り組んできた。最近少しずつレベルが上がってきている。「先生、いつごろ復帰できますか?」と不安そうな顔をして大阪に訪れ、調整をしたのが3月の初め。そこからフォームをしっかり見直し、ひとつひとつ動作をつくりあげてきた。
肩が痛いのはフォームが悪いことが原因であると本人が気づかなければ、痛みが取れて投げ始めるとまた症状がぶり返すからだ。テイクバック、コッキング、アクセレレーション、リリース、フォロー。全て重要な型だ。特にテイクバックからコッキングに移るときのフォームが次への加速期に繋がる。その加速期にパワーを持たなければリリースでボールにパワーが伝わらないし、コントロールが定まらない。そのために、徹底して故障後のリハビリを行い、フォームを分析して指導する。
その動き一つ一つに手応えを感じているようだ。一歩ずつ前進だ。宮嶋の潜在能力を引き出すのが私の役割。
インドアでの練習システムを持つ関メディを我がチームの選手が選んでくれた。その最大の特徴を与えてあげたいといつも思っている。
明日はグラウンドでチェックすることを約束し、終了。
次は1年生だが、大学4年間ピッチャーとして活躍した荻野。
なかなか冷静な判断ができるピッチャーである。セレクションのとき、少しアドバイスをした程度でも、「なるほど。違いますね」と答えられる感覚の持ち主だ。
その彼への本格的フォーム指導は、3回目。どんどん成長をしている選手だ。もっと速く、重たいボールを投げたいと全てのピッチャーが望む。そのためには自分が持つ、体の筋肉のパワーが最後にボールを離す指に伝わらなければボールが走らない。私はその体の使い方やタイミング作りを指導しているのだ。
その指導1つ1つに深谷は感動する。
「先生、良いです」「先生、なるほど」と今まで使いきれていなかった筋肉がピッチングで使われはじめる新感覚に常に新鮮さを感じ、新フォーム作りに積極的に取り組んでいる選手だ。
彼のフィールドでのピッチングをチェックしたいと考え、明日グラウンドでチェックすることを伝えて終了。
投稿者 kanrisya|2009年03月30日 17:25 |トラックバック (0)| 日記投稿数 721|
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.makireiko.net/mt/mt-tb.cgi/455
