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関メディ野球部初優勝 オメデトウ!!

今日は第1回八尾ベースボールクラブ・関電グループ硬式野球部争奪戦の決勝戦だ。
先週から行われているこの試合、我がチームは2連勝して決勝戦に進み、相手チーム全播磨野球団を5対2で制し、初優勝!!
朝から選手達は気合十分、体調も万全。試合前に故障者の調整をチームトレーナーの藤田・青木が担当。
チームトレーナーは練習前や試合前には故障箇所へテーピングやマッスルセラピーなどを施し様々な対応をし、野球が出来る状態へサポートする。ゲーム中はケガや故障の救急対応や水分、塩分、糖の補給管理や暑さ対策を担当する。そんな体制の中、ベンチと選手が一丸となって戦ってきた結果、我が関メディチームにとっては初めての決勝進出だ。試合前の選手達は気負いなく冷静な表情であった。対戦相手の全播磨は兵庫県でも一番強いクラブチーム。このチームを制しての優勝は喜びもひとしおであるに違いない。
試合前のメンバー紹介で、相手チームは野球で名高い大学の卒業生がそろっている。それに対し、関メディは中学卒の江藤・田・高畠以外は全員が高校卒である。年齢の若さからも、これから野球を学ぶ選手達ということがよくわかる。彼らは、野球専門の技術と知識を科学的に学び、技術向上を目指し関西メディカルスポーツ学院の野球選手科を選んだ生徒達なのだ。私も学院の学長として、さらに野球の技術コーチとして、そしてトレーナーとして彼らに関わっている。野球人としてだけでなく社会人としての生き方、考え方、マナーをしっかり学ばせ、彼らの輝く心と身体のもつ可能性を存分に引き出すのがこの野球選手科のコンセプトである。

入学時には年齢の差や技術の差はあるが、専門トレーニングコーチ、トレーナー、そして技術コーチが1つ1つスクリーニングし、個別プログラムでレベルを上げていく。
中でも関メディチームの技術アップの方法の特徴がインドアにある。インドアを監修する私とグラウンドでの指導陣、監督、バッテリーコーチ、ピッチングコーチ、守備・バッティングコーチらが連携を取り指導する。焦らず個々の能力をゆっくり上げることが目的であるから他のチームと比較せず、彼らのスキルを伸ばし高めるための指導プログラムを進める。
一昨年から硬式野球部が始動したが今日の日までなかなか勝てなかった。それは身体も技術も成長期であるためである。練習への集中力、気力、体力が途絶えがちになる選手達が多く、4月に入学して基礎体力作りから始まり、基礎技術の練習を中心に進めてきてた。試合に必要な連携プレーやバッティング・ピッチングの投球技術のアップなど、多種多様なカリキュラムを指導陣が一丸となって個人能力別に行ってきた。その為に必要なミーティングを繰り返し行い、指導陣が心から選手達に接することで、選手達との一体感は作られてきていると思う。コーチ、選手が互いにチームを強くするためにどうすればよいか考えること、コーチから一方的にではなく選手達からの提案はどのような内容であっても、これはすごい力となる。今期からキャプテンを務める古川がしっかりまとめている。古川自身肩脱臼で苦しみ、苦労をした選手。今その肩もトレーニングと調整で回復。スキルも凄い選手である。パンチ力のあるバッティングと守備力の高さ、的確な判断力でチームを引っ張る。重要な選手として成長している。今日も的確な判断で失点を食い止めチームの好機を招くのに貢献した。
去年の4月、野球に人生をかけて沖縄から私の学院にやってきた大島。入学時は肩が弱く投球が苦手だったが、今では企業チームからのオファーが来るまでに成長した選手。守備力が高まり、バッティング、ミート力も凄い能力を持っている。彼が常に落ち着いて野手の要になり、攻守のリーダーになればチーム力は高くなる。今日もすばらしい活躍。V打となったタイムリーも含め4打数2安打であった。守備においてもショートの石井と連携を取り合い、フットワークも軽い。予選リーグの活躍も評価され、最優秀選手賞と打撃賞をダブル受賞した。
ショートを守る石井は前半の守備は気負い過ぎたのか腰が高く浮き、彼の能力からすれば軽く取れるボールがヒットとなるなど、少し心配であったが、チームを盛り上げる声は一番大きくグランドに響く。守備だけでなくチームの要として最後まで踏ん張り、最後にライナー直撃打をしっかり捕球し試合終了。前半のミスも最後はしっかりカバーしたプレーで勝利へ大きく貢献した石井だ。本来はピッチャーである彼だが内野手不足のチームのために内野手をやることになったのである。今はショートやセカンド、サードまで幅広いポジション練習を器用にこなしている。バッティングセンスも良く、先週の試合ではヒットを放ち、チームが決勝に駒を進めるのに一役を担った選手である。今日は選球眼を活かし塁に出るなどチャンスを作る活躍をした。
サードの水野は今年4月に入学したばかり。サードのポジションとファースト、ライトをこなす。この選手もアジリティー能力は高い。一年生では一人だけ内野手に入る。今調整中なのは投球技術だ。捕球時は難なくボールを捕るが、次に投げる動作でミスをする。その投球動作をインドアで徹底的に直している。投球腕トレーニングや捕球練習、今日もサード前に飛んだボールをしっかり捕球したが、一塁への送球をミスしてセーフになってしまった。水野に助言する「相手を刺そうとするな。しっかり一塁の古川にボールを送ることだけを考えろ。たとえセーフでもそれは次へ送球する自信に繋がる」「はいそうします」次のサード前のボールを処理し、いいボールを古川につなぎ一塁アウトとなる。笑顔がみえた。「よしその調子」次へ繋がる何かをつかめた水野である。
17歳の田が正捕手としてメンバー入りして1ヵ月半。彼は中学卒業後1年間野球から離れ、相撲部屋で修行を積んだ生徒だ。身のこなしは柔らかく、足は早く、パワーやアンジェレーションの動きに対応できる能力を持つ将来楽しみな選手。
試合前「田、お前は中学卒でこの学院に入学してきた。これから君の努力次第でどんなに能力が伸びるか楽しみだ。」「ハイ頑張ります。」と礼儀正しく答える田に、
「今日しっかりチームをまとめ、声を出してリードするんだよ。」と助言すると「わかりました。」と頼もしく答える。その言葉通り、一塁から二塁へ盗塁した相手チームの選手を、強肩を見せてしっかりアウトをとる。この肩の強さは相手の盗塁能力を脅かす。それほど、捕手の強肩さはチームの守りを固めるには重要な要素。彼は入学してから順調にレベルを上げている選手の一人だ。まだ身体も心も成長している田だからこそ、スポーツ人としての考え方や野球というスポーツを学び、キャッチャーとしての能力だけでなくバッターとしての能力を引き出していきたいと児玉コーチと私は考えている。
ピッチャーである猪澤海が今日初めてセンターを守る。その海のポジションに相手チームの打球が飛ぶ。素晴らしい足である。すばやい判断で何度も抜けそうな打球に追いつき捕球する。インドアでのトレーニングで彼のアジリティ能力が素晴らしいのは分かってはいたけれど、これほど外野選手として活躍できるとは。
仲間から「今日は海の日やね」と言われるほど、攻撃ではライナー級のヒットを飛ばすなど、攻守で大活躍を見せた。その海に試合中「野手を経験することはピッチャーにとってもプラス。投内練習がバッターのスイングを読み取る力など様々に役立つよ」と説明し、「海、よかったね。この調子で頑張るんだよ。」「はい頑張ります。」と笑顔で答えてくれた。
吉岡。サイドスローのピッチャーである。今日彼はライトに入る。レフトやライトを器用にこなす。試合が大好き。ピッチングのセンスもいいが野手としても守備能力が高く、バッティングセンスもあるため最近はピッチャーとしてより野手として多く出場している1年生である。「何事にも挑戦。吉岡いい感じだね。」「はい一生懸命がんばります。」と目を輝かせ答えてくれた選手。好機にヒットも放ち点数へ繋がる活躍にベンチから大きな声援を送る。
江藤。この選手も高校で6ヶ月間野球をしたキャリアを持って当学院に入学してきた選手だ。バッティングに独特な雰囲気を持つ選手。まだまだこれからしっかり基礎の技術をやらなければならない点が多い選手だがスキルは高い。走力やアジリティー能力など野球人にとって必要な基礎能力は高い。今は試合期なので外野手として参戦しているが、今シーズン終了後には野球技術を基礎からゆっくり指導していきたい思っている選手である。身体の神経反応が高いため動きのコントロール技術を習得させたいと考える。静と動のタイミングだ。これは技巧性の能力を上げることに繋がる。この選手も将来楽しみな選手の一人である。指導陣もゆっくり彼を見守り育成しているのである。
今日は外野全てを一年生で守り抜いた一日であった。
16歳の髙畠が打席に入る。彼も今年6月に入学。6月からのトレーニング調整で1年のブランクをしっかり取り戻し、今はショート、サードなどをこなすまでにスキルを上げている。今日は少し体調を考え、DHとなる。バッターボックスに立つ髙畠は良い構えだ。ボールを引きつけ、ライナーを放ち、得点に貢献するなど存在感をアピールした。

今日は長谷川が完投した。今年の4月、入学当初は身体の使い方が硬く、手指に頼るピッチングで股関節炎を起こし、リハビリ組からスタートした。ピッチング時の軸足ケリ足の使い方によって体重移動のタイミングがずれると股関節痛が起きる。「長谷川、ピッチングフォームを変えないと股関節炎や下腿の痛みは消えないよ。また今のままでは下肢が疲れやすく投球数にも限界が出るのが早いよ。」
彼もその指摘に納得し、「先生と一緒にフォームを改造する」と7月初旬からフォーム改造を始め、今日の日を迎えた。彼の場合体重移動が早く、上体が前に突っ込み腕の振りに体重が乗らないところを改善する。コントロールはいいがボールが軽いという点の改善だ。しっかり身体を回転させ体重をのせるピッチングフォームに彼のコントロール感が合わされば素晴らしいピッチャーに変化すると予測したからである。その期待通り長谷川はナイスピッチングであった。ワインドアップから上体を大きく使い、体重をうまく移動しながら上体を回転させ腕を走らせるグッドフォームでのピッチング。持ち前の指から離すスライダー、カーブその間にくる直球は伸びのいいボール。高め低めと攻める好ピッチングで良いリズムで投げた。選手達もその好投球リズムの中、チャンスを生かし好守好打により3対0とリードで5回を終了。グラウンド整備の間に下肢の調整に入る。かなりの疲労が見られる。6回の表、暑さと全身を使ったフォームでの連投で長谷川はフォアボールと守備ミスなどから3点を取られ同点となる。
「どう?次も長谷川やれるか?」「はいやります」「よし頑張れ。長谷川、今自分がやっていることをしっかりやるんだよ。自分の悪い点は打たれたらピッチングペースが速くなること。それは体のタイミングが使えず手投げでストライクを取ろうとする時に起る症状だよ。しっかり呼吸してピッチングとの合間をとれ。そうするとダイナミックなピッチングがまた甦るから。」とアドバイス。長谷川は1投1投を丁寧に投げ、自分の投球リズムを取り戻し、好ピッチングとなった。8回裏、大島がタイムリーを放ち2点を追加し、9回表を3人で締め、勝利投手となった。
今日は全員野球をしっかり出来た内容だ。どのシーンを見ても目に焼きつくプレーが多くあった。ベンチで応援していた選手とゲームに参戦している選手が一丸となって戦った結果の勝利である。

投稿者 kanrisya|2007年08月05日 20:00 |トラックバック (0)| 日記投稿数 721|

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