授業とベースボールジムでの指導

午後のメディカルトレーナー科の授業に入る。
肩の障害に対する可動域改善法。
一般的に肩の故障を患ったクライアントは、
その炎症によって腕の挙げ下ろし、回すという動きに
極度の制限をきたして、肩周囲の筋から肩機能に関わる
複数の筋肉が弱くなる。
また、肩関節だけでなく、腕の動きに関わる関節の
機能低下を招く。そのような状況下にあるクライアントに
対する肩の機能改善は、非常に難しい技術が求められる。
今日の授業は、肩の疾患の特徴から機能鑑別、腱板チェック、
インピンジメントサインなどのスクリーニングを学んできた
学生たちが、実際にリスクを持つクライアントに対応する
対処法と管理法を教える。
私自身、多くの肩疾患に悩むクライアントに対して機能改善し、
日常生活レベルからスポーツ復帰に成功させた例を挙げながら、
その臨床効果が得られている改善法を指導する。
主題として胸部関節への筋操作法。これにより、肩への負担を少なくして、
肩周囲筋へのヒーリングPNFを施術し、弱化した固有神経に働きかけ、
機能活性させる手技を教える。
実例として剣道歴が長く、右手が前方挙上マイナス30度で制限あり、
炎症状態はないが肩こりがひどい学生を例にあげ、手技とその効果を説明。
解説しながら実践する。学生達の目の前でどんどん改善され、
正常可動域が確保されたことに、今学んでいる手技の効果の高さを知り、
技術練習に力が入る。
ちょうどこの時期は3分の2の学生が病院実習に参加しているため、
念入りに個人の技術を総合的にチェックする。
生徒たちにとって技術向上のいい期間となる。
そんな授業を終えると、腱鞘炎に悩む女子学生の調整。
親指を始めとする4指の力が低下し、握力もかなり弱まり、
日常生活にもほとんど支障がでて使えない状況。
その手関節への機能改善アプローチ。
いつもながら患部外の調整とファンクションテープで
肘関節、手関節、橈骨手根関節、手根骨、母指手関節まで入れ、
その機能をサポートし、生活レベルの能力は使えるように至った。
メディカルトレーナーとしての対処法を目のあたりにし、
その効果の凄さに学生たちは改めて感動。
そして、自分たちが卒業して、この様に悩むクライアントに対し、
一日でも早く助けてあげたいと心に熱いものを感じたようだ。
夜、ベースボールジムへ入り2人のピッチャーを診る。
中学生の川中君。今ピッチングフォームを指導している選手。
先日野外指導でマウンド上でのフォームを指導してから
球速がかなり上がり、本人もピッチャーへの意欲が高まり、
毎週私に指導を仰ぐのを楽しみに待っている。
球速も127km/hとかなり速くなった。
今日は下半身の安定した使い方とピッチングで重要なボディターンの
上体回転軸の重要性を指導。帯同で来ているチームのコーチにも
その指導ポイントを伝授する。
次は大学生の前田君。最近サイドスローにチェンジした選手。
右脇腹痛を訴える。その原因がフォームにあることを指摘。
そこでサイドスローでの身体の使い方を指導。左右上下バランスを指導。
みるみる腕の振りが良くなり、自分も投げ易さが変化してきたことを理解する。
明日は練習中で実践できるかどうか、試したいと元気な顔で私に話してくれた。
投稿者 kanrisya|2006年08月23日 13:53
