3Dスイング理論に基づく、谷プロのスイング大改造

日曜日。今日は学校も休みで、朝は久しぶりにゆっくりする。
午後4時30分から谷昭範選手のスイングチェック。
明日、テレビのゴルフ番組にゲスト出演するため、
念入りにスイングをチェックする。朝から雪が舞う、非常に寒い日。
尼崎テクノランドでの練習は、寒さは厳しいが、
インドアではつかめないドライバーショットまでの
スイングを指導する。ボールの弾道と方向性も見ることができる。
アドレスからスイングのイメージ作り、身体の動き、
3Dスイング法(MX打法)のルーチンをひとつひとつ確認する。
MX打法とは、ボディターンによってスイングのパワーを作り出し、
そのエネルギーを腕からグリップに伝え、クラブにパワーを集結させ、
ヘッドコントロールをしやすくするスイング論で、私が考案したものだ。
スイングプレーンをボディとシンクロさせ、インパクトをレイトヒッティングさせる。
そのために、アドレスで構えた2本の脚を常に2軸と考え、その軸の中で
体重移動を使い、同時に身体の回転を複合させるスイングである。
ゴルフスイング論はさまざまあるが、私のスイング論は、私の研究分野でもある
バイオメカニクスと身体機能学、そしてトレーニング論によって構築したもの。
このMX打法の特徴は、スイングの軌道を、手・腕だけで作るのではなくて、
エネルギーを脚から上体、腕、グリップ、そしてクラブヘッドへと伝えていくことにある。
大きなパワーが求められるスイング動作においては、筋肉量が少なく、
弱点となる肩や肘へのストレスを、身体のエネルギーを使うことによって軽減する。
また、一方向に体重移動、回転することで足首、膝、股関節、腰への負担が大きくなるが、
その負担を軽減するために、常に前後左右のバランスを考えて作り上げたものだ。
また、もう一つの特徴は、それぞれのプレーヤーが持つ感性や才能を
最大限に引き出しやすくするという点にある。大きな筋肉があるボディでスイング軌道を作り、
微細な手(グリップ)の感覚をヘッドに伝え、コントロールしやすくするという発想だ。
ゴルフというスポーツは、自己の集中力や精神状態がヘッドコントロールを
大きく左右し、ボールを打ち出す方向性や距離コントロールへ影響を与える。
繊細で技巧性を必要としながら、ダイナミックな動きが要求される、
静と動が融合したスポーツである。
それだけに、距離感やコントロールを手の感覚だけに頼ることは危険だ。
手は第2の脳とも言われるほど敏感で、精神的動揺が
ヘッドコントロールを不安定にし、インパクトを作るフェイスの芯でボールを
捕らえる際のタイミングにずれを生じさせることも考えられるからだ。
MX打法では、スイングで求められるパワーと方向性の基本を、
ボディターンによって生み出すことで、手の感覚はボールコントロールに
集中させるのが目的でもある。
谷選手は長年培ってきた以前のスイングでのインパクトを作る過程と、
新打法でのインパクトを作る過程が全て違うので、スイングプレーンを作る基礎から
全てを改造した。プレーンを身体で作り出すというスイングに着手したのだ。
一般的なスイングの改造と言えば、部分改造に留まり、
自己のインパクトのタイミングは残したまま、脚、腕の使い方を変化させることが多い。
しかし、彼はグリップの握り方から変え、インパクトでのフェイスの向きまでも改造。
身体の使い方を基礎として、エネルギーの出し方、アドレス時の構え方、
重心の取り方に至るまでの全てを改造したのだ。
新しい動きは、全ての感覚までを変えてしまうのがゴルフというスポーツ。
視覚で見るボールの位置が変われば、多くの選手は、その構えで違和感を覚え、
始動すら出来なくなるだろう。
谷選手はそれを全て改造したのだから本当に大変であった。
投稿者 kanrisya|2006年03月19日 19:03 |トラックバック (0)| 日記投稿数 721|
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